周回遅れの慰安婦問題メモ

ほんとうはどうすればいいのだろうか?

売春婦も被害者、

「帝国の慰安婦」と同じ主張は10年前からある。2004年にソウル大経済学部教授、イ・ヨンフンが糾弾されたことがある。その主張は、

 

慰安婦は売春業だった・中間業者の存在・強制連行は偶発的・など。

 

慰安婦たちは、売春婦と同一視するのかと憤り、マスコミも加勢して教授を謝罪に追い込んだ。今回の「帝国の慰安婦」に対する名誉毀損での告訴・起訴(いわゆる”パクユハ事態”)も、まったく同じ怒りが再燃したものだ。

 

なぜ「売春婦と同一視するな」なのか。

答:売春婦は自発的な職業人で、強制されていないから。

 

ところで支援団体は、売春業から慰安婦になった経歴の人もサポート?しているという。このへんの論理はまだよくわからない。

 

しかしあの”少女像”は明らかに「最も悲惨な被害者」を想像し理想化して作られている。強力な単一イメージは運動には役立っても、かえって個々の被害者や歴史の複雑さを見えにくくする。かつて戦争が、被害者たちを個人ではなく単一の”軍需品”として扱ったのと同じ姿勢、”戦い”の姿勢である。

 

慰安婦問題を解決するための支援運動が、なぜ現今のような”戦い”になるのかを考えたい。